柔術の技・骨格の造りや靭帯の動きの説明
柔術の技・骨格の造りや靭帯の動きの説明
普通のスポーツは筋肉を鍛えて運動能力を上げますが、古柔術の場合は筋肉よりも骨格の造りや靭帯の動きを重視します。
腕の骨格ですが、二本あり、親指側の骨を橈骨、小指側の骨を尺骨といいます。合気上げの場合は、この骨の使い方と靭帯(特に親指)の緊張を作用させます。この使い方ができると、相手に掴まれたり、掴んだりもせずに接触した状態でも合気をかけることができます。
今回の説明では、足の骨格の使い方です。足の骨格も腕と同様に二本の骨があり、内側の骨を脛骨(けいこつ)外側の骨を腓骨(ひこつ)と言います。脛骨でメインの動きをし、腓骨でバランスをとります。ちょうど杖のような働きです。相手と接触している際に自分の腓骨側(小指側面)で立ち、なおかつ踵を浮かすことで不安定な体勢になるのですが、相手と繋がっている為に、その不安定さを相手に伝達して崩すのです。